EAFF E-1サッカー選手権2019メンバー発表

昨日、EAFF E-1サッカー選手権2019のメンバーが発表された。東京五輪を来年に控えていることから、東京五輪世代とそれ以外の混合で日本代表の底上げを目指す大会であるが、予想より少し多い14人の東京世代が選出された。一方、山口、古橋、土居、町田が選ばれなかったことから、天皇杯出場チームの主力は招集を回避したと推測される。現時点のメンバーからは3バックも予想されるが、4バックと想定してメンバーをみていきたい。


メンバーは以下の通り


《GK》
中村航輔柏レイソル
小島亨介(大分トリニータ
大迫敬介(サンフレッチェ広島
《DF》
佐々木翔サンフレッチェ広島
室屋成(FC東京)→菅大輝(北海道コンサドーレ札幌
三浦弦太ガンバ大阪
畠中槙之輔横浜F・マリノス
渡辺剛(FC東京
古賀太陽(柏レイソル
橋岡大樹(浦和レッズ
《MF》
仲川輝人横浜F・マリノス
大島僚太川崎フロンターレ
橋本拳人FC東京
鈴木武蔵コンサドーレ札幌
井手口陽介ガンバ大阪
相馬勇紀(鹿島アントラーズ
森島司(サンフレッチェ広島
中駿汰(大阪体育大
遠藤渓太(横浜F・マリノス
田中碧(川崎フロンターレ
《FW》
小川航基(水戸ホーリーホック
上田綺世(鹿島アントラーズ
田川亨介(FC東京


 GK
中村、大迫、小島の3人が選出。3試合あるなかで、中村と大迫の一方が2試合、もう一方が1試合出場となるだろう。小島は東京世代を支えてきたGKではあるが、所属チームでは出場機会が得られず、先日のコロンビア戦には選ばれなかった。コパアメリカにも選出されたように期待されている選手であることは間違いない。谷とのサバイバルに勝つためにもアピール出来るか。

 CB
三浦、畠中、渡辺の3人が選出。ベネズエラ戦の後半のコンビに渡辺が加わった。吉田、冨安、昌子に次ぐCBの発掘は急務であり、その3人を脅かす位のアピールを見せてもらいたい。場合によってはこのポジションで古賀の起用もあるか。町田は天皇杯がある影響で選ばれなかったようだ。

 SB
古賀、佐々木、橋岡、菅の4人が選出。室屋は怪我で辞退。攻撃力を考えると、残念だ。ベネズエラ戦で守備の不安を露呈した佐々木が招集されたことは不可解。車屋や新戦力福森の招集の方が正しかったのではないか。J2優勝に貢献した東京五輪世代、古賀は楽しみな存在だ。橋岡は東京五輪世代でありながら、浦和で中心選手として活躍している点は評価できる一方で、技術面ではやや不安もみられ、攻撃でバリエーションを増やせればより五輪代表は近づくだろう。室屋の代わりに菅が招集されたが、菅は左が主戦。左SBが3人と偏りが生まれた。岩田か原の方がバランスが良かったか。4バックの場合は右SBに三浦が、3バックの場合は右ウイングに遠藤が回ると見られる。

 ボランチ
ベネズエラ戦招集組の大島、橋本、井手口にコロンビア戦招集組の田中碧、田中駿汰。3バックを採用した場合、大島、井手口はシャドー起用もありそう。井手口はベネズエラ戦のようにサイドで起用される可能性も残されている。橋本、田中駿の二人は先日の試合でのマイナスを取り返すチャンスといえるだろう。

 2列目
得点ランキングトップの15得点をあげている仲川と、遠藤、相馬、森島の東京世代3人。トップ下に森島、右に仲川、左を遠藤、相馬で争う形か。所属チームでの活躍は遠藤、森島の方が圧倒的で、相馬にとっては東京五輪へのラストチャンスといえる。また、鈴木や田川のトップ下起用で2トップ気味にすることも大いにあり得るだろう。


 1トップ
鈴木、小川、上田、田川の4人。小川、上田はトップで起用されるのが濃厚だが、田川はセカンドトップが適している。鈴木は両方での起用がありそうだ。小川、上田は今回のEAFF E-1サッカー選手権と来年の2019AFC U-23選手権タイ2020で生き残りが決まる可能性が高い。二人の出場時間や貢献度と共に、森保監督がどちらを大事な場面で使うかにも注目したい。


 今回の大会は、選手達の経験や成長と共に今後の選考に大きく関わる大会といえる。勝敗だけでなく、森保監督が大事な場面、大事な試合で誰を使うかなど、選手起用にも着目してみていきたいと思う。