EAFF E-1サッカー選手権2019

 今回はEAFF E-1サッカー選手権2019のメンバーを考えたいと思う。

 この大会は国際Aマッチデーに指定されていないことから海外組の招集はなく、例年国内組で挑む大会となっている。今回は来年に東京五輪が控えていることから、東京五輪世代に加え、今後A代表として招集を考えられるメンバーの混合になるのではないか。A代表の基本フォーメーションであり、今後は五輪世代も4バックへと移行していくことがベストであるため、4バックを基本ベースとしてメンバーを考えていく。


メンバー予想は以下の通り。


GK大迫、谷、中村
DF渡辺、町田、畠中、三浦、室屋、杉岡、橋岡、車屋
MF田中、山口、大島、橋本、仲川、前田、古橋、遠藤、土居、森島
FW上田、小川


 GK:東京五輪の守護神候補大迫、先日のコロンビア戦でも選ばれた谷、柏の守護神中村。最近A代表で招集されるGKも海外組が増えたなかで、若手という枠を除いても国内トップクラスの3人だ。他に有力選手もおらず、東京五輪を見据えたメンバー選考になりそうだ。

 DF:CBは先日のベネズエラ戦に出場した畠中、三浦に、東京五輪世代で、先日のコロンビア戦を辞退した渡辺、町田の二人。共にJ1でポジションを確保しているレベルの高いCBであり、森保監督もレベルの高い試合で起用したいはずだ。SBはベネズエラ戦で招集されたJ屈指のSB室屋、車屋の二人に、東京五輪世代の橋岡、杉岡。二人はCBもできる選手であり、東京五輪出場の可能性の高い選手。ACL決勝まで戦った橋岡や、ここ数試合ベンチ入りもしていない杉岡共にコンディションが気がかりだが、万全なら選ばれるのではないか。

 MF:ボランチは、同じくベネズエラ戦に招集された山口、大島、橋本の3人に、町田、渡辺と同じく先日のコロンビア戦を辞退した田中碧。五輪世代のボランチの人材が乏しく、OAでボランチが選出されるのが濃厚。柴崎と共に山口も有力候補になるのではないか。2列目は、得点ランキング2位の仲川、ドリブラー前田、J1で二桁ゴールを挙げ、ベネズエラ戦でデビューした古橋、J屈指のテクニックをもつ土居、東京五輪世代であり、J1で出場機会をしっかり確保している遠藤、森島と予想。東京五輪の2列目は久保、堂安、三好、食野の4人が選出濃厚のため、遠藤、森島は大いにアピールする必要があるだろう。

 FW:1トップの選手は東京五輪世代の上田と小川の二人。コロンビア戦では二人とも出来が悪く、優劣がつけ難い。OAで大迫を選ばなければこの二人から一人が選ばれる可能性が高く、サバイバルとレベルアップ両方の意味を込めて二人を選ぶのが良いと考える。

 他に候補を挙げるならGK東口、DFは進藤、荒木、福森、松原健、立田、MFは齋藤未月、守田、井手口、三竿、柏、FWは永井、鈴木、オナイウがいる。年末にジャマイカ戦、来年に五輪予選があることを考えると、東京五輪候補は優先しない可能性もある。その場合FWは永井と鈴木が選ばれるだろうし、DFは進藤、荒木、松原健、松原后から選ばれる可能性もあるだろう。
 
 また、天皇杯を控えている神戸、鹿島、清水勢を選ばないとするならば、町田の代わりに瀬古や荒木、進藤。山口の代わりに齋藤、井手口。古橋、土居の代わりに柏、オナイウらが選ばれる可能性もありそうだ。この場合においても、上田はチームの主力ではないため、選べる可能性は高いだろう。

 本日EAFF E-1サッカー選手権2019のメンバーとU-22代表のジャマイカ戦のメンバーが同日にメンバー発表されることが発表されたため、前回同様メンバーを分ける可能性を考慮し、東京世代を除いたメンバー予想のみしておく。


GK中村、東口、林彰洋
DF畠中、三浦、進藤、荒木、室屋、車屋、福森、松原健
MF大島、井手口、橋本、守田、仲川、古橋、前田、柏、土居
FW永井、オナイウ、鈴木


 EAFF E-1サッカー選手権2019は大きい大会ではないが、経験を積むだけではなく、アジアを代表するチームとして、優勝しなければいけない大会である。2013年大会では山口や柿谷らがこの大会でアピールし、翌年のワールドカップのメンバーに名を連ねた。優勝を勝ち取ると同時に、選手達の成長につながる大会になると期待したい。