野球-東京五輪のメンバー予想

 11/2~11/17まで行われたプレミア12で侍ジャパンは10年ぶりの世界一に輝いた。日本は東京五輪が自国開催であり出場権争いのプレッシャーがなかったことや、スーパーラウンドが日本で行われたことなど優位な点があったが、厳しい戦いを勝ち抜いて優勝できたことは代表チームにとっても選手にとっても素晴らしい経験になったはずである。投手は甲斐野、山本、山崎ら救援陣が、打者では鈴木、浅村が活躍。また、周東も切り札として重要な役割を担った。今回は、プレミア12を踏まえて、東京五輪のメンバー24人を現時点ではありながら、考えていきたい。

 東京五輪は6チームによって争われるが、そのレギュレーションは変則的である。勝ち上がり方によって最大7試合、最少5試合で優勝できる。7/29~8/8までの11日間で最大の7試合戦う場合には先発投手は4人は必要。シーズン中ということもあり、中4,5日と負担を避ける場合はもう1人必要かもしれない。今回のプレミアは13人の投手が呼ばれていたが、28人から24人に登録メンバーが減ることを踏まえると、東京五輪では11か12人になりそうだ。また、捕手を2人にするか3人にするかも重要なポイントだ。
 

現時点での24人の予想は以下のようになる


《投手》
今永昇太
甲斐野央
岸孝之
菅野智之
千賀滉大
高橋礼
田口麗斗
中川皓太
松井裕樹
山崎康晃
山本由伸
《捕手》
會澤翼
甲斐拓也
森友哉
内野手
浅村栄斗
源田壮亮
坂本勇人
外崎修汰
松田宣浩
山田哲人
《外野手》
近藤健介
鈴木誠也
柳田悠岐
周東佑京
 

 今回のプレミア12で活躍したメンバー+実力者という構図。投手11人、捕手3人と予想した。
 
中でも先発は千賀、菅野、今永、岸の4人。高橋と田口は第二先発やロングリリーフ、アクシデントがあれば先発も担える投手のユーティリティとして選出。今回のプレミア12でチームを支えた甲斐野、山本、山崎、中川の4人に松井が加わり、左右のバランスもとれた盤石な中継ぎ陣といえるだろう。初戦から第4戦まで最短で中4日空くため、先発4番手起用の今永または岸を初戦中継ぎ待機で1イニングまでなら起用することも可能だろう。負けなしで決勝まで行ければ先発は3人でも回せる。怪我人が出れば苦しくはなるが、10人になってしまっても乗り切ることは十分可能だ。
 
 捕手は森を加わえた3人体制。近藤を万が一の第3捕手として考え、捕手を2人に減らすという考えもあるが、森の打撃力を考えるとDH起用も考えられ、他に1人しか選ばないことはリスクが伴うため、3人選ぶべきだろう。

 内野手はプレミア12で結果を残した浅村に加え、山田や坂本といった実力者、ムードメーカー松田、バッテリー以外守れる外崎を選出。遊撃手が坂本1人では心もとないため、源田を選んだ。

 外野手は不動の4番の地位を掴んだ鈴木、出塁率の高い近藤、足で世界に恐怖を与える周東に加え、実力者柳田が選出されるのが妥当だろう。

 また、ポスティングシステムを利用した菊池、筒香にFAでのメジャー移籍を目論む秋山は万が一日本に残った場合は24人に選出される可能性が高いだろう。

 他の候補として、プレミア12で活躍できなかった大野、山岡、小林、吉田、丸の他に、投手では上沢、大瀬良、種市、則本、捕手は梅野、野手は高橋周平、近本、西川龍馬、西川遥輝、大田が挙がる。東京五輪までおよそ8カ月あり、選手の調子によってこれらの選手が選ばれることも十分あり得る。選手の選考を含め、東京五輪が楽しみだ。